トンネル・地下構造物プロジェクト
ミラノ地下鉄の地下構造物を守る防水ソリューション
イタリア・ミラノでは、長年にわたり地下水位の上昇が課題となっていました。このような環境の中で、新たな地下鉄路線の一部として約1kmのトンネルを建設する計画が進められました。
しかし、建設予定地は運河に近接しており、高い地下水圧への対策が不可欠でした。そのため、トンネル構造物を長期にわたり保護できる、高性能な防水システムが求められました。
施工チームは、GCPのPREPRUFE®防水システムを採用。PREPRUFE®は、基礎スラブ、地下連続壁、屋根スラブに使用され、地下構造物全体の防水性能向上に貢献しました。
PREPRUFE®はコンクリートとの全面接着により高い水密性を実現します。万が一、防水シートに損傷が生じた場合でも、防水層と構造体の間で水が横方向へ移動することを防ぎ、漏水リスクを低減します。
その結果、トンネル内部を長期にわたり乾燥した状態に保ち、地下鉄の安定した運行を支える重要な役割を果たしています。
トンネル建設の生産性向上を支えるソリューション
GCPは、オーストラリア、北米、西ヨーロッパ、中南米をはじめとする世界各地の大規模トンネルプロジェクトにおいて、TYTRO®ショットクリートソリューションを提供してきました。
特にブラジルでは、近年建設された多数の道路トンネルや地下鉄トンネルの発破掘削工事においてTYTRO®が採用されています。施工効率の向上やコスト削減への貢献が高く評価され、中南米のトンネル建設分野における主要なソリューションの一つとなっています。
また、GCPはロンドンのクロスレール(Crossrail)やフィンランド・ヘルシンキのウエストメトロ(West Metro)など、軟弱地盤を含む複雑な地下建設プロジェクトにおいても豊富な実績を有しています。
プロジェクトの規模や施工条件を問わず、GCPの技術専門チームが現場でサポートを提供し、お客様のニーズに合わせた効率的で高品質なショットクリート施工の実現を支援します。
クロスレールプロジェクトを支えたGCPのソリューション
クロスレール(現エリザベス線)は、欧州最大級の地下インフラプロジェクトのひとつです。 ロンドン中心部の地下最大約30mに位置する全長42kmの新たなトンネル網の建設が計画され、高度な地下構造物保護技術が求められました。
GCPは、長年にわたり培ってきた地下建設分野での経験と技術力を評価され、複数の主要駅プロジェクトにおいて防水ソリューションを提供しました。
カナリー・ワーフ駅
カナリー・ワーフ駅では、テムズ川ドック周辺の地下水圧に対応するため、PREPRUFE®、ADCOR®、BITUTHENE® 防水システムが採用されました。これらのソリューションにより、最大約10mの水圧環境下でも高い防水性能を実現しています。
リバプール・ストリート駅
リバプール・ストリート駅では、約4,000㎡のPREPRUFE®防水システムが採用されました。地下延長約400mに及ぶ構造物を保護し、長期にわたる防水性能の確保に貢献しています。
トッテナム・コート・ロード駅
総工費約10億ポンドを投じて建設されたトッテナム・コート・ロード駅は、地下3層構造を有する大規模プロジェクトです。
本プロジェクトでは、
- PREPRUFE® 防水システム
- BITUTHENE® 防水システム
- ADCOR® 膨張性止水材
- 注入式止水システム
が採用され、地下構造物全体の防水性能向上に貢献しました。
シアトル地下鉄プロジェクトを支えたプレキャストコンクリート技術
ビーコンヒル・トンネルは、シアトル市内の州間高速道路 I-5 の東側に建設された複線トンネルです。北行き列車用と南行き列車用の2本のトンネルで構成されており、延長は約1マイル(約1.6km)に及びます。また、地下駅は地上から約165フィート(約50m)の深さに位置し、利用者はエレベーターでアクセスします。
トンネルの建設には、GCPのADVA® Castを使用したプレキャストコンクリートセグメントが採用されました。セグメントは高い寸法精度が求められるため、精密に加工された8組の鋼製型枠を用いて製造されました。
各型枠セットは、トンネルを構成する1リング分の7つのセグメントを成形するために使用され、生産効率を高めるために型枠は1日ごとに循環利用されました。また、成形後のセグメントは密閉テント内で蒸気養生され、一晩で必要な強度を確保できるよう管理されました。
ADVA® Castの採用により、高品質で寸法精度に優れたプレキャストセグメントの効率的な製造が可能となり、ビーコンヒル・トンネルプロジェクトの円滑な施工に貢献しました。