エストニア国立美術館を支えた技術

 

バルト海に面したエストニアでは、国内の貴重な芸術作品を一か所に集約し、保存・展示するための新たな国立美術館の建設が計画されました。

このプロジェクトは、エストニアの文化遺産を未来へ継承する重要な取り組みである一方で、建物には美術品を長期にわたり安全に保護できる高い性能が求められました。展示空間の快適性や耐久性はもちろん、作品を湿気や水の浸入から守るための信頼性の高い防水対策も重要な要件となりました。

GCPは、こうした厳しい要求に応えるための技術とソリューションを提供し、文化施設に求められる高い性能と長期的な保護に貢献しました。

美術館は、旧ソ連軍の基地跡地に建設されました。このプロジェクトでは、地下構造物が4〜5mの静水圧にさらされる環境にあり、高い防水性能が求められていました。

さらに、鉄筋や配管などの貫通部が数多く存在していたため、防水設計および施工には高度な技術的対応が必要でした。

地下空間を守る防水ソリューション

 

コンサートホールの設計では、音響性能やデザイン性が重視されます。しかし、優れた空間を長期にわたって維持するためには、防水性能も欠かせない要素です。

米国カリフォルニア州のソノマ州立大学グリーン・ミュージック・センターでは、防水対策が重要な設計課題の一つとなりました。

コンサートホールは地上レベルに入口を設けながら、客席とステージに向かって地下へと傾斜する構造となっています。さらに、その下部には空調設備のためのスペースが設けられていました。

一方で、建設地は地下水位が高く、地下水が地表近くまで達する環境でした。そのため、建設期間中は地下水を管理するための仮設排水システムが必要となり、完成後もコンサートホールや文化展示スペースを長期にわたって乾燥した状態に保つための信頼性の高い防水システムが求められました。

大規模美術館を支える高性能防水ソリューション

 

地中海沿岸に位置する欧州・地中海文明博物館(MuCEM) は、総工費6,500万ユーロを投じて建設された文化施設です。海に面した立地条件から、塩害や風雨、高い地下水位など、厳しい環境条件に耐えられる高い耐久性が求められました。

このプロジェクトでは、海水への曝露や地下水の影響に加え、気温変化による構造物への負荷も考慮する必要がありました。そのため、地下構造物を水の浸入から保護するとともに、塩分や硫酸塩による劣化から建物を守る包括的な防水システムが必要とされました。

その解決策として採用されたのが、PREPRUFE® 防水システムです。プロジェクトでは5,000㎡を超えるPREPRUFE®防水シートが使用され、高い水密性と長期的な保護性能を実現しました。

PREPRUFE®は、厳しい沿岸環境下においても優れた防水性能を発揮し、MuCEMの長期的な耐久性と資産価値の維持に貢献しています。