マージー川沿いの交通インフラを支えた防水ソリューション

 

時には「水を通すこと」と「水を止めること」を、同じプロジェクトの中で両立させなければならない場合があります。

その好例が、リーズ・リバプール運河とリバプール南ドックを再接続するために実施されたリバプール運河リンク・プロジェクトです。総工費2,200万ポンドを投じたこのプロジェクトでは、2基の新設水門、2橋の橋梁、そして3本のトンネルが建設されました。

最大の課題は、水路として必要な水を運河内に保持しながら、コンクリート構造物への水の浸入を防ぐことでした。長期にわたる耐久性と信頼性を確保するためには、高性能な止水・防水システムが不可欠でした。

そこで採用されたのが、重要な保水構造物や排水構造物向けに開発されたAT止水システムです。さらに、ルーフデッキの防水対策としてDE NEEF® および SERVIBAND™ ソリューションも採用されました。

これらの防水・止水ソリューションにより、プロジェクトに求められる高い性能と耐久性を実現。2009年の開業以来、リバプール運河リンクは都市再生を象徴する水辺空間として、多くの人々に利用されています。

Expo Milanoの歩行者デッキを支えた防水ソリューション

 

2015年に開催されたミラノ国際博覧会(Expo Milano 2015) には、184日間の会期中に2,000万人を超える来場者が訪れました。

来場者は主要な展示エリアへアクセスするため、一連の歩行者用橋梁を通行する必要がありました。そのため、橋梁デッキには大量の歩行者通行に耐えうる耐久性と信頼性の高い防水性能が求められました。

施工チームは、防水システムに対して、熱アスファルトへの耐性、下地への確実な接着性、そして施工性の良さを求めていました。

こうした要求に応えるため、橋梁デッキにはBITUTHENE®およびSOLARSHIELD®防水システムが採用されました。これらのソリューションは、高い防水性能と耐久性を提供し、長期間にわたり構造物を保護します。

また、GCPは製品の提供だけでなく、適切な施工品質を確保するための現場技術サポートも実施し、プロジェクトの円滑な進行を支援しました。

カタールの大規模貯水池プロジェクトを支えたコンクリート・防水技術

 

カタールのStrategic Water Reservoirs Project(水安全保障貯水池プロジェクト)は、64基のコンクリート製貯水池を建設する大規模インフラプロジェクトです。これらの貯水池は、ドーハ市民に供給する約2,700万㎥の飲料水を貯蔵するために計画されました。

このプロジェクトでは、長期にわたり安定した性能を維持できる、信頼性の高いコンクリートおよび防水ソリューションが求められました。貯水池は高温で乾燥した厳しい砂漠環境にさらされるため、耐久性と水密性の確保が重要な課題となりました。

こうした要求に応えるため、GCPはDARAPEL®、ADVA® XR、PREPRUFE® を組み合わせたソリューションを提供しました。

 

  • DARAPEL® 75ME
    コンクリートの透水性を低減し、収縮を抑制する高性能防水混和剤
  • ADVA® XR 3063D
    高い流動性と施工性を実現する高性能AE減水剤
  • PREPRUFE®
    地下構造物の長期的な保護を支える全面接着型防水システム

 

これらの技術の採用により、貯水池に求められる高い耐久性と水密性の実現を支援しました。

本プロジェクトは2015年9月に着工され、総コンクリート使用量は約50万㎥に達すると見込まれた、カタールを代表する重要なインフラプロジェクトのひとつです。GCPのソリューションは、この大規模な水インフラの長期的な安全性と信頼性の確保に貢献しています。

プレキャストコンクリート技術が支えた大規模橋梁プロジェクト

 

イリノイ州エルジン近郊のフォックス川に架かる橋では、既存橋梁の架け替えと拡幅工事が実施されました。プロジェクトでは、車線数を6車線から8車線へ拡張するとともに、両方向に十分な路肩を設けることが求められていました。

この橋梁には、長期にわたる供用期間を通じて高い構造性能を維持することが求められたため、耐久性、耐食性、および高強度コンクリートの確保が重要な要件となりました。

そこで採用されたのが、プレキャスト・プレストレストコンクリート向けに開発された ADVA® Cast 575 です。優れた施工性とスランプ保持性能により、大型プレキャスト部材の製造を効率的に支援し、高品質なコンクリートの安定した製造を可能にしました。

その結果、本プロジェクトでは、大規模橋梁に求められる強度、耐久性、品質を確保しながら、効率的なプレキャストコンクリート製造を実現することができました。

DCI®腐食防止剤は、適切な添加量で使用することで、コンクリート内部に長期間にわたり有効な腐食防止システムを形成し、構造物の耐用年数を通じて鉄筋腐食の抑制に貢献します。

このプロジェクトで建設された新しい橋は、7基の橋脚に支えられた8径間構造で、長さ150〜170フィート(約46〜52m)、高さ7フィート6インチ(約2.3m)のプレストレスト・プレキャストコンクリートI桁144本で構成されています。

また、主桁には大型のバルブT桁が採用されており、長さは150〜168.5フィート(約46〜51m)、桁高は90インチ(約2.3m)に達します。最も重量のある桁は約194,000ポンド(約88トン)にも及び、輸送には特殊な運搬設備を備えたトレーラーが使用されました。

DCI®腐食防止剤の採用により、橋梁に求められる高い耐久性と長期的な構造性能の確保が可能となり、重要なインフラの長寿命化に貢献しています。