OPTEVA™ ESE®

セメント初期強度増進用添加剤

はじめに

OPTEVA™ ESE® シリーズは,新しく開発された変成アルカノールアミンを主成分とするセメントの初期強度増進用添加 剤です。

OPTEVA™ ESE®は, 塩化物またはチオシアン酸塩を含有していません。OPTEVA™ ESE®シリーズには,さまざまな種類のセメントおよび組成物に対し効果を最大限に発揮できるように, 各種 タイプを揃えています。いずれのタイプにおいても, 従来のセメント粉砕助剤と同様に, セメントの粉砕効率 および流動性を向上させる効果を有します。

物理特性

一般的なOPTEVA™ ESE®の製品仕様は以下の通りです。

製品名 Product 比重 pH
OPTEVA™ ESE® 142 1.03 - 1.08 10.0-12.0
OPTEVA™ ESE® 342 1.12 - 1.16 9.5 - 11.5
OPTEVA™ ESE® 134 1.03 - 1.08 10.0 - 12.0
OPTEVA™ ESE® 242 1.03 - 1.08 10.0 - 12.0
OPTEVA™ ESE® 223 1.05 - 1.1 9.5 - 11.5

他の製品仕様については, GCPテクニカルサービス にお問い合わせください。

特長

OPTEVA™ ESE®は, 塩化物を添加することなく, セメントの初期強度(材齢1日から7日まで)を増進させます。OPTEVA™ ESE®は, 普通ポルトランドセメント のほか, 高炉スラグ微粉末, フライアッシュおよび石灰石微粉末との混合セメントなどすべての種類のセメントに効果を発揮します。 初期強度増進効果としては, OPTEVA™ ESE®無添加セメントに比べ, 材齢2日で22%増進した例があります。 

セメントの初期強度増進は, 特定の市場ニーズを満たすとともに, セメント製造者にとっては, 強度の増進と粉末度の低下のバランス を取ることで製造コストの削減が可能になります。 

従って, セメントの粉末度の調整により生産量を増加させ, 工場の粉砕能力を最大限に活用することができます。また, セメントの初 期強度の低下を招くことなく, セメント中の混合材量を増加させることが可能になります。

これらの選択肢のいずれかの採用により, セメント製造のコストパーフォーマンスを向上することができます。

適用方法

実機試験を行う前に, 最適なOPTEVA™ ESE®のタイプの選定および使用量の決定を試験室ミルにおいて実施してください。最適化について, GCPテクニカルサービスがお手伝いします。

使用方法

OPTEVA™ ESE®は,セメントの質量に対して0.025~0.07%が使用範囲です。強度増進効果は,粉体の品質や置換率,その他の条件により異 なりますので,使用量は試験により確認してください。

OPTEVA™ ESE®使用セメントおよびESEを添加した材料により練混ぜられたコンクリートは,一般市販のコンクリート用化学混和剤の性能に 影響を与えません。

添加方法

OPTEVA™ ESE®は,仕上げミルの第一室でスプレーするか,クリンカーのベルトコンベアー上に添加します。適正に添加するために,流量調 整ができる添加装置をご使用ください。

荷姿

18L缶,200Lドラム缶,ローリー

OPTEVA™ ESE®の試験結果例 OPTEVA™ ESE®と塩化物ベースの初期強度増進剤比較

セメントタイプ 塩化物ベースの添加剤 OPTEVA™ ESE® 242 変化%
クリンカー(%) 95.0 95.0 -
石膏(%) 05.0 05.0 -
添加剤添加量 (kg/t) 1.300 0.37 -
Blaine (cm2/g) 4,331 4,290 -0.95
ミル生産量 (t/h) 50.0 51.7 3.4
W/C=50%モルタル試験 圧縮強度 (N/mm2)      
1日 27.8 28.0 0.72
2日 41.4 44.1 6.52
28日 68.1 73.5 7.93

使用上の注意事項

  • 雨水や異物が入らないように,また,凍結しないように保管してください。もし,凍結した場合には,徐々に温め,融解・攪拌後ご 使用ください。
  • 取扱いに際しては,ゴム手袋や保護メガネなどの保護具を着用してください。
  • 皮膚に付いた場合には,速やかに上水道水で十分洗い流してください。眼に入った場合は,眼をこすらず直ぐに上水道水で十 分洗眼した後,医師の診断を受けてください。
  • 飲み込んだ場合は直ぐに吐かせ,多量の飲料水を飲ませた後,さらに吐かせ,医師の診断を受けてください。
  • 廃棄する場合は,産業廃棄物処理業者に処理を委託してください。
  • 詳細な情報が必要な場合は,弊社の製品の安全データシートをご参照ください。

 

 

 

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Last Updated: 2023-07-12

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