ダーレックス スーパー 30F
JIS A 6204 流動化剤 標準形 (I 種)
はじめに
スーパー 30F は,JIS A 6204 (コンクリート用化学 混和剤) に適合するポリカルボン酸系の流動化剤 標 準形 I 種です。
近年、ポリカルボン酸系を主成分とする AE 減水剤 や高性能 AE 減水剤がコンクリート用化学混和剤と して多く使用されています。
ポリカルボン酸系の化学混和剤を用いたベースコン クリートの流動化に対して,従来のナフタレン系やメ ラミン系を主成分とする流動化剤は一般的に相性が 悪く,所要のスランプが得られない場合があります。 このようなベースコンクリートへ対応すべく,スーパー 30F は,特殊ポリカルボン酸系化合物を主成分として開発された流動化剤です。
主成分・物性 | ||
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主成分 | 特殊ポリカルボン酸系化合物 | |
外観 | 褐色液状 | |
密度 (g/cm3) | 1.010-1.040 | |
全アルカリ量 (%) | 0.3 | |
塩化物イオン量 (%) | 0.01 |
※ 全アルカリ量および塩化物イオン量は測定値例です。
使用方法
- スーパー 30F は原液で使用し,ベースコンクリートに使用されている化学混和剤の主成分によるスランプ 1 cm 増大に対する使 用量の目安は,以下の通りです。
- ポリカルボン酸系化学混和剤の場合,スランプ 1 cm 増大に対して,ベースコンクリートの単位セメント量(結合材)の 0.04 ~ 0.08% (質量) です。
- ポリカルボン酸系化学混和剤以外(主に,リグニン系化学混和剤)の場合,スランプ 1 cm 増大に対して,ベースコンクリートの単位 セメント量(結合材量)の 0.09 ~ 0.15% (質量) です。
- スーパー 30F の使用量は,使用材料,配(調)合,環境温度やミキサの種類により増減する場合があります。コンクリート温度による スーパー 30F の使用量の増減は,温度 20°C における所要量に対し,温度 10°C では約1割減,温度 30°C では約1割増を目安 に,目標のスランプが得られるように,あらかじめ試し練りによって定めてください。
- スーパー 30F は,現場にてコンクリート打設直前に添加後,60 秒 ~ 90 秒高速・かくはんを行い,均一に流動化して下さい。ま た,現場の諸事情などで高速かくはんが難しい場合には,中速回転で 120~180 秒のかくはんを行ってください。
使用上の注意事項
- 雨水や異物が入らないように,また,凍結しないように保管してください。 もし,凍結した場合には,徐々に温め,融解・攪拌後 ご使用ください。
- 取扱いに際しては,ゴム手袋や保護メガネなどの保護具を着用してください。
- 皮膚に付いた場合には,速やかに上水道水で十分洗い流してください。眼に入った場合は,眼をこすらず直ぐに上水道水で 十分洗眼した後,医師の診断を受けてください。
- 飲み込んだ場合は直ぐに吐かせ,多量の飲料水を飲ませた後,さらに吐かせ,医師の診断を受けてください。
- 廃棄する場合は,産業廃棄物処理業者に処理を委託してください。
- 詳細な情報が必要な場合は,弊社の製品の安全データシートをご参照ください。
JIS A 6204 による試験結果例
使用材料 セメント; 普通ポルトランドセメント 3 種等量,細骨材; 陸砂,粗骨材; 砕石 2005 スーパー 30F 使用量: C×0.75%
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Last Updated: 2023-07-12
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